Moneroについての投資判断

BITBLTCOINによる投資銘柄診断第十回目はZさんからの依頼でMoneroについてです。

概要 いわゆる匿名通貨です。Bitcoinはアドレスがわかれば資金の移動が完全にトレースできますが、Moneroの場合はring signatureという仕組みを用いてトレースできないようになっています。

本記事執筆時の時価総額は$186,164,692(約213億円)

仕様 総発行量: 厳密には無限だけど2000万XMRくらいとしてよさそう(本記事作成時流通量: 14,091,750XMR) マイニング方式: POW マイニング報酬: 可変 ブロック間隔: 約120秒

期待出来そうな点 – プレマインがない – 匿名通貨の需要は依然として高い – PoWでもうかなりマイニングされている

リスクとなりそうな点 – そこそこ時価総額が高い

総評 現状既に結構時価総額が高くなっており、数年単位で10倍とか見込むのは厳しいように思われます。それ以上の期間で見るとどうなるのか全然わかりません。 ただこの手の通貨の需要はやはりあるので大きく売り込まれる事もなく、今後の暗号通貨の発展と共にMoneroの値上りは十分に期待できるかと。 あまり面白みはなさそうですが、堅実な投資先と言えそうです。

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Blackcoinについての投資判断

BITBLTCOINによる投資銘柄診断第九回目はZさんからの依頼でBlackcoinについてです。

概要

このBlackcoinの大きな特徴は以下の3つがあります – 非中央集権型の取引所 (Nighttrader) – 非中央集権型のエスクローサービス (BlackHalo) – 匿名性 (Legionairre)

エスクローサービスというのは例えばネットオークション等ネット上で誰かからモノを買ったときにお金を支払っても本当にモノが送られてくるかどうか心配な時にエスクローサービスに一旦お金を預けて本当にモノが送られたらお金が相手に支払われてモノが送られなかったらお金が戻ってくる仕組みです。

仕様

総発行量: 無限(本記事作成時: 75,980,149BLK) マイニング方式: POS マイニング報酬: 1.5BLK ブロック間隔: 約64秒

分配状況

現時点での流通量: 75,980,149BLK プレマイン: 0BLK

参照元: https://bitcointalk.org/index.php?topic=469640.0

期待出来そうな点

– プレマインがない

リスクとなりそうな点

– NighttraderもBlackHaloも未完成 – 開発が止まっているぽい – POSでしかも総発行量が無限

総評

このBlackcoinの目玉機能のNighttraderもBlackHaloも公式ページの進捗情報によると未完成のようなので、githubで開発状況(https://github.com/rat4/blackcoin)を確認してみたところ、半年以上リリースされているプロダクトに更新が入っておらず活動自体2ヶ月以上ストップしています。 完全に開発者が本気で開発していないです。 しかもPOSで無制限に新規トークンが発行されてしまったのでは価値は下がる一方です。 以上により投資するに値しないと思われます。

追記 2017/02/26

以下のコメントを頂きました。https://github.com/coinblack/blackcoin にリポジトリが移ったようですが、こっちのリポジトリも3ヶ月近く更新がなくホントにまともに開発が続いてるのかどうか怪しいです。 本当にプロダクトがリリースされたら再評価したいと思います。

@yuma300 Blackcoinの開発(とBlackHalo / […]

apptradeについての投資判断

BITBLTCOINによる投資銘柄診断第七回目はBTさんからの依頼でGolemについてです。まだホワイトペーパーとかも公開されておらず、公式ページとニュース記事のみでの投資判断となります。

概要

apptradeの概要を説明をしますと、いわゆるアプリの権利をトークン化してそれの売買をする市場です。トークンエコノミーの一例という感じですね。ここでいう”アプリ”が具体的にどういうのを指しているかはまだよくわかりません。

期待できそうな点

一番疑問になるのが、この分野の市場規模はどの程度あるのかという点ですね。ただ、残念ながらバッチリこれという資料がないです。乱暴ですが、矢野経済研究所が2010年度には日本国内のサイトM&Aが1500件・85億円規模に拡大すると予測しています。 このデータを元に世界の現在のアプリM&Aの市場規模を約50億円と見積りました。アプリはサイトと違ってアプリストアが管理しているおかげで売買するのが困難なのでサイトM&Aよりだいぶ低く見積もってます。 2020年になっても多くて100億円くらいかなと予想します。 この内、apptradeが10%シェアを取れたら2020年での流通量は10億円という感じですね。

リスクとなりそうな点

スマートフォンのアプリは非常に売買が困難です。iOSもandroidも公式appstoreはアプリの売買を考慮に入れてないのでアプリ単位で譲渡とか無理です。アカウントごと譲渡しないといけないし、アプリ内のメタデータ等の実装もアカウントに紐付いていてアカウントを譲渡されても色々と制約があります。 はたしてこのような制約下でapptradeがうまく機能するのか懸念があります。

更にそもそも市場規模や売買に参加するような人が少ないので、apptradeが埋もれてしまう可能性もあります。

総評

リスクや市場規模を鑑みるとICO時の時価総額的に2,3千万円くらいが妥当かなと思います。 やはりアプリ配信プラットフォーム、いわゆるappstoreがappleやgoogleのような企業に握られているのが厳しいです。この部分まで用意して普及させられたらすごく期待できますがなかなか厳しいように思われます。 ただし、”アプリ”がスマートフォン以外のアプリケーションを指している可能性もあり、そうなるとまた話は変わってきます。更なる情報が待ち望まれます。

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Golemについての投資判断

BITBLTCOINによる投資銘柄診断第六回目はBTさんからの依頼でGolemについてです。前々から僕もGolemは気になっておりました。

Golemの仕組みについて

Golemがどのようなプロダクトかというと、P2Pのノードに参加したコンピューターリソースを束ねてあたかもスーパーコンピュータのようにしてGolemのトークンを支払ったユーザーはそのスーパーコンピュータを使う事ができ、ノードは報酬が貰えるというものです。 更にそのスーパーコンピュータに行わせる処理を誰でもパッケージ化してGolemのアップストアみたいなところで売買されるみたいです。なので、プログラミングできない人でもGolemを動かせるようです。一方でGolemアプリ職人みたいな人が出てくるかもしれませんね。

で、ここまでで自分が非常に大きな勘違いをしていた事に気づきました。Golemのアーキテクチャは以下の通りになっております。実際にスーパーコンピュータとして処理が行われる部分はTask Computerの部分で、Task Computer上でDockerというバーチャルなパソコンを動かしてその際ストレージにはIPFS(分散型ストレージ)が使われるようになってます。

これを見てDockerを流用するとはとても筋がよさそう!!と思ったのですが一つ疑問が浮かびました。

スーパーコンピュータというくらいだからこのTask Computerは複数台で構成されるはずでまさか1個のコンピュータじゃないよな。。。? で、実際に質問してみたところ、なんと1個のコンピュータだということです。

ええええー!!!!!!!それ、スーパーコンピュータじゃないじゃん!!!!

でも、Maidsafeみたいなので必要となるとても技術的に難しそうなグリッドコンピューティングの技術はいらないというわけです。Golemの紹介動画を見るとどうも初めからそうする予定だったようですね。

となると、あと技術的に難しいところはノードのReputationとRewardシステムをどのように設計するかだと思われます。ノードの働きを評価してそれらに対してどのように報酬を与えるか、以っていかにGolemネットワークを良質に保ちつつ拡大していくかを決めるのがこの部分です。 この部分は技術的に難しいかどうかというより経済学的に難しそうなところで、実現はおよそ可能だと思います。 この部分の詳しい仕様がまだ提示されてないようで、それがうまく回るかどうかは現時点では判断できません。

トークン分配状況について

○ Total: 1,000,000,000 (100%) ○ Crowdfunding participants: 820,000,000 (82%) ○ Golem team: 60,000,000 (6%) ○ Golem Factory GmbH(謎、、ナニコレ): 120,000,000 (12%)

上記の通りです。Golem Factory GmbHが何なのかよくわかりませんが、たぶんGolemネットワークをいい感じに保持拡大するためのマーケティング費用的なものだと勝手におもっております。

分配状況かなり素晴らしいです。素晴らしすぎてGolem Teamへの分配6%とか逆に心配になってきますw

期待できそうな点

実は初めDockerが単一コンピュータ上で動くというのを聞いてもはやAWSと変わらんじゃん、むしろAWSでいいじゃん微妙だなあと思ったのですが、ちょっと考えを改めました。 現状GolemはAWSのコンポーネントでいうところのWorker Tier(バッチ処理専用マシン)とECR(Dockerイメージのレポジトリ)をあわせた感じになっています。これはつまり非中央集権なDocker上で動くworkerという事です。

単一コンピュータ上で動くとしてもAWSに比べて以下のメリットがあります。

1. 処理をパッケージ化したアップストア的なものがある 2. Dapps用のworkerとして使われる

[…]

NEM (XEM)についての投資判断

BITBLTCOINによる投資銘柄診断第五回目はサブロクさんからの依頼でNEM (XEM)についてです。

XEMの仕様について

アルゴリズム: Proof of Importance 総発行量: 8,999,999,999XEM ブロック報酬: 1日あたり14万XEMを山分け ブロック間隔: 約1分

ノードへの報酬体系は2つありスーパーノード用と全てのノード用があり、スーパーノード用はNEMファウンデーションに認められたスーパーノードのみが貰えるようです。3,000,000XEM以上保有しているとスーパーノードと呼ばれるこの特殊なノードを立ち上げることが出来ます。全てのノード用の報酬ではProof of Importanceと呼ばれるコンセンサスアルゴリズムに基づいて報酬が分配されます。このコンセンサスアルゴリズムにおいてはより多くXEMを送金したりした人が多く貰えるためNEMを使うモチベーションにつながります。

モザイクというColoredcoinやCounterpartyのようなトークンを発行する機能もあります。

期待できそうな点

まず、このNEMですがそもそも一体何に使うものなのかよくわかってなかったので将来的にNEMはどのようなプラットフォームになるのか調査してみました。 twitterや公式テレグラムでの情報を鑑みるとNEMは3つの領域での使用を企図しているように見えます。

1. 送金プラットフォーム 2. Counterpartyのようなトークンプラットフォーム 3. スマートコントラクトではないけど、ブロックチェーンを用いた何か色々なことをするプラットフォーム

1. 送金プラットフォームとして見た場合

現在送金プラットフォームといえば当然ビットコインですね。すでに世の中に溶け込みつつありネットワーク効果がハンパなくて、色々課題はあるものの優秀なコア開発者たちによりそれらの課題をどんどん克服していってます。 一方NEMは後発という事もありProof of Importanceというとても効率的でかつNEMの使用を促すようなコンセンサスアルゴリズムが採用されています。 とはいえ暗号通貨での決済プラットフォームとしてビットコインを現状のNEMで凌ぐのは難しいように思われ、おそらく2. や 3. を主目標なんじゃないかと思っています。 2. や 3. を達成すればNEMを利用したアプリケーションにおいてXEMが決済用に使われる事も十分にあるわけで、そこから決済プラットフォームとしてのシェアを伸ばしていく可能性もあると思われます。

2. Counterpartyのようなトークンプラットフォームとして見た場合

現状トークンは作れてもCounterpartyのようなDEX(取引所)機能はNEM自体にはないようです。ただ今後のロードマップではDEX機能も入れていくようです。 ライバルとなるCounterpartyですが、ベースがbitcoinなこともあり現状トランザクションがとても遅いです(ピコペイメントが実装されれば変わるのかも)。 トークンエコノミーはまだまだこれからな領域で現状圧倒的に優位なプラットフォームはないように思います。 ビットガールズでzaifがトークンエコノミーの領域を切り開いていることもあり、今後それらトークンエコノミー的な企画をNEMを使うようになれば全然Counterpartyを捲っていく可能性もあるように思います。

3. ブロックチェーンを用いた何か色々なことをするプラットフォームとして見た場合

これはおそらくmijinが銀行の実証実験に使われたり、そういう感じでパブリックなNEMのブロックチェーンがプラットフォームとして色々なアプリケーションに使われるようになることを想定しているように思われます。

スマートコントラクト無しでパブリックなブロックチェーンを使わせるようなプラットフォームというと近いのは….factomなのかな。どちらにしろこの分野でもこれといったドミネートしているプラットフォームがありません。カタパルトによるすばらしいトランザクション性能を誇るNEMはかなりこの分野でアドバンテージがあるように見えます。

リスクとなりそうな点

トークンプラットフォームやブロックチェーンプラットフォームとして見た場合現状キラーコンテンツとなるようなアプリケーションが僕の知る限りありません。今後そういったものが出てくるのか、あるいはそもそもそういったソリューションの需要があるのかどうかがリスクになってくると思います。 ソースコードを読んだわけじゃないので断言できないですが、モノは良さそうなのでそれらを引っ張れるかどうかにかかっているように思います。

総評 […]